相模原市で家を買うならどのエリア?中央区・南区・緑区の特徴を比較
相模原市は神奈川県北部に位置する政令指定都市で、都心へのアクセスと自然環境の両方を持つエリアです。しかし「中央区」「南区」「緑区」の3区は、交通の便や街の雰囲気、物件の価格帯が大きく異なります。「相模原市で家を買いたいけれど、どのエリアが自分に合うか分からない」という方に向けて、本記事では3区それぞれの特徴と、通勤・子育て・予算などの観点から自分に合ったエリアを見つける方法を、初心者にも分かりやすく解説します。
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もくじ
相模原市はエリアによって住環境が大きく異なる
まずは、3区の基本データを表で確認してみましょう。
3区の基本データ比較
| 項目 | 中央区 | 南区 | 緑区 |
|---|---|---|---|
| 人口 | 約26万8千人 | 約27万9千人 | 約16万5千人 |
| 世帯数 | 約13万世帯 | 約14万世帯 | 約7万8千世帯 |
| 面積 | 約36.9平方キロメートル | 約38.1平方キロメートル | 約253.9平方キロメートル |
| 市域に占める面積割合 | 約11.2% | 約11.6% | 約77.2% |
| 主な駅 | 相模原駅・淵野辺駅 | 相模大野駅・小田急相模原駅 | 橋本駅 |
| エリアの特徴 | 市役所がある行政の中心地 | 商業施設が充実した生活利便エリア | 橋本駅周辺の都市部と山間部・自然豊かな地域が共存 |
※人口・世帯数は2026年7月1日現在の相模原市公式の推計値、面積は相模原市公式資料をもとにした数値です。市域に占める面積割合は各区の面積を市全体の面積で割った概算値です。最新情報は相模原市公式サイトでご確認ください。
この表からも分かるとおり、緑区は面積が市全体の約8割近くを占める一方、人口は3区の中で最も少なくなっています。逆に中央区・南区は面積が小さいにもかかわらず、多くの人が暮らしています。つまり、
- 〇 中央区・南区=駅前や市街地に人が集まる「都市型」のエリア
- 〇 緑区=広い面積の中に住宅地・山間部・農地が点在する「郊外・自然型」のエリア
という大きな違いがあるのです。
なぜエリア選びが重要なのか
家を購入するとき、多くの方は「間取り」や「価格」に目が行きがちです。しかし、実際に住み始めてから後悔しやすいのが「エリア選び」です。同じ相模原市内でも、
- 〇 通勤・通学にかかる時間
- 〇 スーパーや病院までの距離
- 〇 子育て支援施設の充実度
- 〇 車がないと生活しづらいかどうか
- 〇 将来の資産価値(売却のしやすさ)
といった点が区によって大きく異なります。次の章から、中央区・南区・緑区それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

中央区の特徴と向いている人
中央区は、市役所などの行政機関が集まる相模原市の行政の中心地です。面積は約36.9平方キロメートルと3区の中で最も小さい一方、人口は約26万8千人(2026年7月1日現在)で、多くの人が暮らしています。
区内にはJR横浜線の相模原駅・淵野辺駅などがあり、駅周辺には住宅地や商業施設が広がっています。また、青山学院大学相模原キャンパスやJAXAの相模原キャンパスなどが立地していることも特徴です。
中央区の基本情報
中央区の人口は約26万8千人(2026年7月1日現在、相模原市推計値)で、面積は市内で最も小さい約37平方キロメートルです。面積が小さいにもかかわらず人口が多いため、人口密度が高く、いわゆる「都市部」らしい街並みが広がっています。
区内には行政機関や大学(青山学院大学相模原キャンパスなど)が立地しており、学生や若い世帯も多く暮らしているのが特徴です。
交通アクセス(相模原駅・淵野辺駅周辺)
中央区の交通の中心はJR横浜線です。横浜線は横浜方面・八王子方面の両方にアクセスでき、通勤・通学の選択肢が広いのが強みです。ただし、新宿・渋谷など都心方面へ向かう場合は、町田駅や八王子駅での乗り換えが必要になることが多く、中央区単体では都心への直通アクセスはやや弱めです。
生活利便性
中央区には市役所をはじめとする行政施設のほか、スーパーや商店街が点在しており、日常の買い物には困りにくいエリアです。淵野辺駅周辺にはスーパーや飲食店などがあり、日常生活に必要な施設を利用しやすい環境が整っています。
中央区が向いている人の特徴
以下のような希望をお持ちの方には、中央区が向いていると言えるでしょう。
- 〇 JR横浜線を利用した通勤・通学を重視する方
- 〇 大学に近い環境で暮らしたい方(学生の子どもがいる家庭など)
- 〇 都心への通勤よりも、地域内での生活の完結を重視する方
一方で、新宿・渋谷方面への通勤時間を最優先したい方にとっては、後述する橋本駅(緑区)や相模大野駅(南区)のほうが選択肢として合う場合があります。
南区の特徴と向いている人
南区は、3区の中で人口が最も多く、約27万9千人(2026年7月1日現在)が暮らしています。面積は約38.1平方キロメートルとコンパクトですが、相模大野駅周辺には商業・業務施設や高層住宅などが集まり、市内有数の中心市街地を形成しています。
一方で、県立相模原公園や相模原麻溝公園、木もれびの森などの緑地もあり、駅周辺の利便性と自然環境の両方を享受しやすいエリアです。
南区の基本情報
南区の人口は約27万9千人(2026年7月1日現在、相模原市推計値)と3区の中で最も多くなっています。面積は市域の約11.6%(約38平方キロメートル)とコンパクトながら、相模大野駅を中心に大規模な商業地が形成されています。
区内には相模原公園や相模原麻溝公園などの緑地も整備されており、「商業の便利さ」と「緑地の心地よさ」が両立しているエリアとも言えます。
交通アクセス(相模大野駅・小田急線沿線)
南区最大の強みは、小田急小田原線・江ノ島線が利用できる相模大野駅です。小田急線を使えば新宿方面へ乗り換えなしでアクセスでき、都心への通勤を重視する方にとって大きなメリットとなります。また、小田急相模原駅なども区内にあり、複数の駅を生活圏として選べる点も魅力です。
生活利便性(商業施設・子育て環境)
相模大野駅周辺には大型商業施設が立地しており、日常の買い物から少し特別な外出まで、駅前で完結しやすい環境が整っています。また、公園や緑地が多いため、小さな子どもがいる家庭にとっても遊び場に困りにくいエリアです。
南区が向いている人の特徴
以下のような希望をお持ちの方には、南区が向いていると言えるでしょう。
- 〇 新宿方面への通勤を小田急線で完結させたい方
- 〇 駅前の商業施設(専門店・スーパーなど)を頻繁に利用したい方
- 〇 公園や緑地でのびのびと子育てをしたい家庭
- 〇 相模原市内でも特に生活の利便性を重視したい方
- 〇 将来の売却も考え、駅・商業施設・交通利便性などの需要を重視する方
相模大野駅周辺など、交通・生活利便性の高い地域では、物件価格が高くなる傾向があります。ただし、緑区の橋本駅周辺など価格が高い地域もあるため、区単位ではなく、駅からの距離や物件の種類、築年数などをそろえて比較することが大切です。(具体的な価格帯の比較は後の章で解説します)
緑区の特徴と向いている人
緑区は、人口約16万5千人(2026年7月1日現在)に対して、面積は約253.9平方キロメートルと非常に広いエリアです。相模原市全体の面積の約77%を占め、橋本駅周辺の都市部から相模湖・藤野・津久井方面の自然豊かな地域まで、さまざまな住環境があります。
そのため、緑区では「区」だけで判断せず、橋本駅周辺なのか、駅から離れた郊外なのか、山間部なのかまで確認することが重要です。
緑区の基本情報
緑区の人口は約16万5千人(2026年7月1日現在、相模原市推計値)と3区の中で最も少ないものの、面積は約254平方キロメートルと市内で最も広く、相模湖・津久井湖といった水源地も含まれています。
区の東側(橋本駅周辺)と西側(相模湖・藤野周辺)とでは生活圏がまったく異なり、同じ緑区でも「どのエリアか」によって暮らし方が大きく変わる点は、事前に理解しておくべきポイントです。
交通アクセス(橋本駅・自然環境とのバランス)
緑区の中心となるのが橋本駅です。橋本駅にはJR横浜線・相模線に加え、京王相模原線が乗り入れており、都心方面(新宿・渋谷)へも比較的アクセスしやすい立地です。さらに、将来的にはリニア中央新幹線の駅(神奈川県駅、仮称)が橋本駅南口付近に設置される計画があり、今後の交通利便性向上が期待されています。
一方、区の西側(相模湖・藤野エリアなど)は中央本線沿線となり、日常の移動には車が必要になりやすい、自然豊かな山間部エリアです。
生活利便性
橋本駅周辺は市街地再開発が進み、商業施設や高層マンションが立ち並ぶ都市的なエリアです。一方で、子育て環境や生活利便性は地区によって差があります。物件を検討する際は、周辺の保育施設、学校、小児科、公園、買い物施設、送迎ルートなどを個別に確認しましょう。
緑区が向いている人の特徴
以下のような希望をお持ちの方には、緑区が向いていると言えるでしょう。
- 〇 橋本駅から京王線・横浜線を使って都心方面へ通勤したい方
- 〇 広い土地・庭付きの一戸建てを希望する方
- 〇 自然に囲まれたゆったりとした環境で子育てをしたい家庭
- 〇 将来的な交通利便性の変化も含めてエリアを検討したい方
- 〇 車での移動を前提とした、郊外型の暮らしを希望する方
ただし、橋本駅周辺から離れるほど、車があると生活しやすい地域が多くなります。また、駅からの距離によって利便性の差が大きい点にも注意が必要です。次の章では、橋本・相模原・淵野辺・相模大野という主要4駅を、より具体的に比較していきます。
橋本・相模原・淵野辺・相模大野周辺を比較
ここまで区単位での特徴を見てきましたが、実際に物件を探すときは「駅単位」で比較することが重要です。ここでは、相模原市を代表する4つの駅「橋本駅(緑区)」「相模原駅(中央区)」「淵野辺駅(中央区)」「相模大野駅(南区)」を、交通・商業・価格の3つの視点から比較します。
各駅の交通利便性(都心・横浜方面へのアクセス)
まずは、新宿駅までの所要時間を比較してみましょう。
| 駅名(区) | 主な路線 | 新宿駅までの目安時間 | 乗り換え | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 橋本駅(緑区) | JR横浜線・JR相模線・京王相模原線 | 約44分 | 0回(京王線特急) | 横浜方面へは約47分。将来リニア中央新幹線駅の計画あり |
| 相模原駅(中央区) | JR横浜線 | 約53〜56分 | 1〜2回 | 町田・橋本経由で新宿・横浜どちらにもアクセス可能 |
| 淵野辺駅(中央区) | JR横浜線 | 約53分 | 1回 | 町田駅で小田急線に乗り換えるルートが比較的早い |
| 相模大野駅(南区) | 小田急小田原線・江ノ島線 | 約35分 | 0回(快速急行) | 4駅の中で新宿への所要時間が最短 |
※所要時間はNAVITIME・Yahoo!路線情報などの乗換案内サービスで2026年時点に検索した結果をもとにした目安です。時間帯や利用する列車の種別(各駅停車・急行・特急など)によって前後しますので、実際に住まいを検討する際は、ご自身の通勤・通学ルートで改めて確認することをおすすめします。
この表から分かるとおり、新宿方面への通勤時間を最優先するなら南区の相模大野駅が最も有利です。一方で、橋本駅も京王線特急を使えば新宿まで乗り換えなしでアクセスでき、将来的にはリニア中央新幹線の駅も予定されているため、長期的な利便性向上が期待できるエリアと言えます。
各駅周辺の商業施設・生活環境
次に、駅前の商業施設や生活環境を比較してみましょう。
- 〇 橋本駅(緑区):「ミウィ橋本」「イオン橋本」「アリオ橋本」など複数の大型商業施設が駅の南北に立地。駅前には映画館もあり、買い物からレジャーまで駅周辺で完結しやすい環境です。
- 〇 相模原駅(中央区):相模原市役所をはじめとする行政施設が集まる、いわば市の「顔」となるエリア。北口の相模総合補給廠一部返還地では、将来のまちづくりに向けた土地利用計画の検討が進められています。
- 〇 淵野辺駅(中央区):青山学院大学相模原キャンパスが近く、学生街としての一面も。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の相模原キャンパスがあることでも知られています。
- 〇 相模大野駅(南区):駅直結・駅近の商業施設が充実しており、4駅の中でも特に「駅前で生活が完結しやすい」エリアです。
各駅周辺の中古マンション価格を比較するときのポイント
中古マンションの価格は、駅名だけでなく、築年数・専有面積・駅からの距離・階数・向き・管理状態などによって大きく変わります。そのため、駅ごとの「平均価格」だけで購入予算を判断するのではなく、実際の取引事例や現在販売されている物件をあわせて確認することが重要です。
| 駅名 | 価格を見るときのポイント | 傾向 |
|---|---|---|
| 相模大野駅 | 駅近・大型商業施設への近さなど、利便性の高い物件は価格が上がりやすい | 4駅の中では比較的高めになりやすい |
| 淵野辺駅 | 駅徒歩・築年数・専有面積によって価格差が出やすい | 条件次第で幅広い選択肢がある |
| 相模原駅 | 駅近マンションから駅徒歩圏外まで選択肢がある | 価格と利便性のバランスを比較しやすい |
| 橋本駅 | 駅近物件は交通利便性や再開発の影響を受けやすい | 橋本駅周辺と駅から離れたエリアで価格差が出やすい |
※中古マンションの価格は物件ごとの差が大きいため、上表では特定の平均価格を掲載していません。購入を検討する際は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」などの公的な取引価格情報と、現在販売されている物件の価格をあわせて確認することをおすすめします。
通勤・通学からエリアを選ぶポイント
家を購入するとき、多くの方が最も重視するのが「通勤・通学のしやすさ」です。相模原市は複数の路線が利用できるため、目的地によって最適なエリアが変わってきます。
都心(新宿・渋谷)方面への通勤を重視する場合
新宿・渋谷方面への通勤を最優先したい方には、次の2つのルートが有力な選択肢です。
- 〇 南区・相模大野駅:小田急小田原線の快速急行を使えば、新宿駅まで乗り換えなしで約35分。4駅の中では最も速く都心に到達できます。
- 〇 緑区・橋本駅:京王相模原線の特急を使えば、新宿駅まで乗り換えなしで約44分。多摩ニュータウン方面を経由するルートも選べます。
一方、中央区の相模原駅・淵野辺駅は、JR横浜線から町田駅や橋本駅で乗り換える必要があり、都心までの所要時間はやや長めになる傾向があります。
横浜方面への通勤を重視する場合
横浜方面への通勤を重視する場合は、JR横浜線を利用しやすい中央区(相模原駅・淵野辺駅)や緑区(橋本駅)が候補になります。横浜駅まで直通する列車もありますが、列車によっては東神奈川駅で乗り換えが必要です。橋本駅から横浜駅までは、利用する列車や時間帯によって、おおむね50分前後が目安となります。
リニア中央新幹線(橋本駅)開業による将来性
緑区の橋本駅では、将来的にリニア中央新幹線の駅(神奈川県駅、仮称)が新設される計画が進められています。開業時期は工事の進捗などによって変動する可能性があります。開業後は品川方面へのアクセス向上が期待されているため、橋本駅周辺では今後の交通利便性の変化にも注目が集まっています。ただし、開業時期や周辺地域への影響には不確定要素もあるため、「将来性」だけで判断せず、現時点での通勤・生活利便性や物件価格などもあわせて検討することが大切です。
学校・大学へのアクセスで選ぶ場合
お子さまの通学や、ご自身の通学(大学・専門学校など)を重視する場合は、以下のような視点も参考になります。
- 〇 中央区・淵野辺駅周辺:青山学院大学相模原キャンパスがあり、学生の一人暮らしや通学を考える際の選択肢になります
- 〇 緑区・橋本駅周辺:JR線と京王相模原線が利用でき、周辺地域の大学・学校への通学拠点としても利用しやすい立地です
- 〇 南区:小田急線を利用でき、町田方面など周辺地域への通学にも便利です
買い物・子育て・車利用から選ぶポイント
通勤・通学と並んで重要なのが、日々の暮らしやすさに直結する「買い物」「子育て」「車の利用」です。
スーパー・商業施設の充実度で選ぶ
日常の買い物のしやすさを重視するなら、駅前に大型商業施設が集積している南区(相模大野駅周辺)や緑区(橋本駅周辺)が有力な選択肢です。特に相模大野駅周辺は駅直結・駅近の商業施設が充実しており、電車を利用する方にとって買い物の利便性が高いエリアです。
一方、緑区でも橋本駅から離れた相模湖・藤野エリアなどでは、大型スーパーが近くにないケースもあり、車での買い物が前提となる地域もあります。エリア選びの際は「区」単位ではなく、「駅・地区」単位で確認することが重要です。
子育て支援施設・公園の充実度で選ぶ
こども医療費助成などは相模原市全体で実施されている制度であり、区ごとの違いではありません。エリアを比較するときは、制度の有無だけでなく、検討物件から保育施設、学校、医療機関、公園までの距離を確認することが大切です。
- 〇 南区:相模原公園・相模原麻溝公園といった大規模公園が充実しており、休日に自然の中で過ごしやすい環境です。
- 〇 緑区:自然や広い公園に触れやすい地域がある一方、保育施設・医療機関・買い物施設までの距離は地区によって大きく異なります。
- 〇 中央区:市役所が近いため、子育てに関する行政手続きや相談窓口へのアクセスがしやすい点がメリットです。
なお、子育て支援施策の内容や助成金額は制度改正により変更されることがあります。最新の情報は、相模原市の公式サイトで必ずご確認ください。
車社会かどうか(駐車場事情・道路事情)
駅前エリアは電車中心の生活がしやすい一方、緑区の山間部や南区・中央区の駅から離れたエリアでは、車を利用する機会が多くなりやすいです。車を中心とした暮らしを希望する方は、以下の点も確認しておきましょう。
- 〇 駐車場付きの戸建てが多いエリアかどうか
- 〇 最寄りのスーパー・病院までの車での所要時間
- 〇 冬季の積雪や坂道の有無(緑区の山間部は特に注意)
- 〇 バス路線の本数(車を持たない世帯の場合)
エリア別・生活スタイル別のチェックリスト
最後に、生活スタイル別のチェックリストとしてまとめます。ご自身やご家族の希望と照らし合わせてみてください。
- 〇 電車移動が中心で、駅前の利便性を重視したい → 南区(相模大野駅周辺)・緑区(橋本駅周辺)
- 〇 車を中心とした、庭付き一戸建てでのびのび暮らしたい → 緑区(橋本駅から離れたエリア)
- 〇 行政手続きや大学へのアクセスを重視したい → 中央区
- 〇 将来の売却しやすさも重視したい → 区名や将来計画だけで判断せず、駅からの距離、周辺の需要、築年数、管理状態、災害リスクなどを確認する
- 〇 とにかく都心への通勤時間を短くしたい → 南区(相模大野駅)
ハザードマップと土地の特徴を確認する
エリアの利便性や価格と同じくらい重要なのが、「災害リスク」の確認です。相模原市内には相模川・境川・鳩川・道保川といった河川が流れており、地域によって浸水や土砂災害のリスクが異なります。ここでは、購入前に必ず確認しておきたいポイントを解説します。
相模原市のハザードマップの確認方法
相模原市は、洪水ハザードマップ・土砂災害ハザードマップなど複数の防災マップを公式サイトで公開しています。検討中の物件が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に該当していないか、購入前に必ず確認しましょう。
- 〇 相模原市公式サイト「防災に関する各種マップ」:市内の洪水・土砂災害・地震などのハザードマップをまとめて確認できます
- 〇 国土交通省「重ねるハザードマップ」:全国のハザードマップを地図上で重ねて確認できる公的サービスです
なお、相模原市の洪水ハザードマップについては、令和7年12月25日に神奈川県による区域図の一部修正(家屋倒壊等氾濫想定区域の設定誤り)が公表されており、当該箇所の市のハザードマップは今後修正が予定されています。ハザードマップは今後も改定される可能性があるため、購入を具体的に検討する段階では、必ず最新版を相模原市公式サイトでご確認ください。
河川(相模川・境川)周辺の注意点
相模原市では、相模川・境川・鳩川・道保川の氾濫を想定した洪水ハザードマップが公表されています。特に相模川沿いの低地部分では、大雨の際に浸水が想定されている区域があるため、川に近いエリアで物件を検討する場合は、そのエリアの浸水想定の深さや、避難場所までの経路もあわせて確認しておくと安心です。
土地の高低差と地盤の特徴
相模原市の多くのエリアは「相模野台地」と呼ばれる台地の上に位置しており、比較的地盤が安定しているとされる地域が多い一方、台地と低地の境目にあたる「崖線(がいせん)」と呼ばれる急な高低差がある場所も点在します。こうした場所では、大雨の際に土砂災害のリスクが相対的に高まることがあるため、土砂災害ハザードマップとあわせて現地の地形も確認しておきましょう。
購入前に必ず確認すべきポイント
家を購入する前には、以下の点を必ずチェックすることをおすすめします。
- 〇 検討中の物件が「洪水浸水想定区域」「土砂災害警戒区域」に該当していないか
- 〇 過去にその地域で浸水や土砂災害の被害があったかどうか
- 〇 最寄りの指定避難場所とそこまでの経路
- 〇 地盤調査報告書の有無(新築の場合)
- 〇 ハザードマップは定期的に改定されるため、購入直前に最新版を再確認すること
これらの情報は、あくまで「絶対に安全」を保証するものではなく、リスクを事前に把握し備えるための資料です。最終的な判断は、必ず公的機関が公表する最新のハザードマップと、宅地建物取引士による重要事項説明の内容をあわせてご確認ください。
予算と物件の選択肢からエリアを絞る方法

ここまで見てきたように、相模原市内は駅やエリアによって価格帯が大きく異なります。最後に、予算と物件の選択肢という観点から、エリアを絞り込む方法を解説します。
エリア別の物件価格帯の傾向(表で比較)
相模原市内の物件価格は、区だけでなく駅からの距離や物件の種類によって大きく変わります。特に駅近のマンションは、同じ区内でも価格差が生じやすいため、区単位の相場だけで判断しないことが大切です。
| エリア | 価格の傾向 | 物件選びのポイント |
|---|---|---|
| 南区 | 比較的高め | 相模大野駅周辺など、駅近・利便性の高い物件は価格が上がりやすい |
| 緑区 | 幅が広い | 橋本駅周辺と山間部・郊外では価格や物件タイプが大きく異なる |
| 中央区 | 比較的選択肢が多い | 相模原駅・淵野辺駅周辺など、利便性と価格のバランスを考えやすい |
※価格は物件の条件によって大きく異なります。上記はエリアごとの一般的な傾向を整理したものであり、特定の時点における平均価格を保証するものではありません。実際の購入時には、最新の販売価格や国土交通省「不動産情報ライブラリ」などの公的な取引価格情報をご確認ください。
予算別に検討すべきエリアの絞り込み方
住宅ローンを利用して購入する場合、借入金額によって毎月の返済額も変わります。以下は、あくまで一定の条件を仮定した試算例です。
| 借入金額 | 毎月の返済額(試算) |
|---|---|
| 3,000万円 | 約91,900円 |
| 4,000万円 | 約122,500円 |
| 5,000万円 | 約153,100円 |
※試算条件:全期間固定金利1.5%、返済期間35年、元利均等返済、ボーナス払いなしと仮定した場合の概算値です。実際の金利は金融機関や借入時期、個人の審査結果によって異なり、変動金利を選んだ場合は将来的に返済額が変わる可能性があります。正確な返済額は、各金融機関の住宅ローンシミュレーションや、住宅金融支援機構(フラット35)の公式サイトなどで必ずご確認ください。本記事の内容は一般的な情報提供であり、個別の融資条件を保証するものではありません。
上記の価格帯や試算をふまえると、大まかに次のような絞り込み方が考えられます。
- 〇 予算をできるだけ抑えたい方 → 中央区、または緑区の橋本駅から離れたエリア
- 〇 都心へのアクセスと価格のバランスを重視したい方 → 緑区・橋本駅周辺
- 〇 多少予算が上がっても利便性を最優先したい方 → 南区・相模大野駅周辺
物件の選択肢から見るエリアの特徴
物件の流通量は、時期や物件の種類によって変わります。人口や商業施設の多さだけで物件数を判断せず、現在販売されている物件と過去の取引事例を確認しましょう。また、希望する間取り・広さ・築年数などによって、選択肢の多いエリアも異なります。
希望条件(間取り・広さ・築年数など)によっては、特定のエリアに物件が集中していることもあるため、複数のエリアで並行して物件を探してみることをおすすめします。
まとめ

ここまで、相模原市の中央区・南区・緑区それぞれの特徴を、交通・生活環境・価格帯・災害リスクなど、さまざまな角度から比較してきました。最後に、3区の特徴を改めて整理します。
3区の特徴の総まとめ
| 区 | 強み | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 中央区 | 行政機能、JR横浜線沿線の生活利便性 | 相模原駅・淵野辺駅周辺で生活したい方、大学や行政施設へのアクセスを重視する方 |
| 南区 | 新宿方面への交通利便性、商業施設の充実 | 都心通勤を重視する方、駅前の利便性を求める方 |
| 緑区 | 橋本駅周辺の交通利便性、広い土地・自然環境 | 橋本駅周辺の利便性と郊外・自然環境のどちらも検討したい方、庭付き一戸建てを希望する方 |
自分に合ったエリアを見つけるための最終チェックリスト
エリア選びで迷ったときは、以下の項目を一つずつ確認してみてください。
- 〇 通勤・通学の最優先ルートはどこか
- 〇 車があるかないかで生活スタイルは変わるか
- 〇 子育て支援や公園などの環境をどこまで重視するか
- 〇 予算に見合った価格帯のエリアはどこか
- 〇 検討中の物件がハザードマップ上でどのような位置にあるか
相模原市は、同じ市内でも中央区・南区・緑区それぞれに異なる魅力があります。ご自身やご家族の暮らし方の希望と照らし合わせながら、じっくりとエリアを比較検討してみてください。
今回の内容を踏まえて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
■ 家探しで後悔しないポイントを知りたい方
初めての家探しで後悔しないポイント7選
■ 家の購入について知りたい方
家を購入する流れをわかりやすく解説|物件探しから引渡しまで
■ 中古マンション購入の注意点について知りたい方
中古マンション購入の注意点10選|管理状態・修繕積立金の確認方法
■ 中古戸建購入で失敗しないための注意点を知りたい方
中古戸建購入の注意点8選|建物・土地・道路で確認すること
