住宅内見で必ずチェックしたいポイント20選
マイホームの購入は、人生の中でも特に大きな買い物のひとつです。しかし、実際に「内見」(ないけん・内覧とも呼ばれ、住む前に実際の部屋や建物を見て回ることです)に行ってみると、何を見ればよいのか分からず、営業担当者の説明を聞いているだけで時間が過ぎてしまった、という方が非常に多くいらっしゃいます。
内見は、写真や間取り図だけでは分からない「生きた情報」を手に入れる、重要な機会です。たとえて言うなら、洋服をインターネットの写真だけで買うのではなく、試着室で実際に袖を通してサイズ感や肌触りを確かめるようなものです。写真では素敵に見えても、実際に袖を通すとサイズが合わなかったり、生地がチクチクしたりすることがありますよね。住宅も同じで、実際に足を運び、五感を使って確認することが失敗しない住宅購入の第一歩なのです。
この記事では、中古住宅・新築住宅どちらにも対応できる「内見で必ずチェックしたい20のポイント」を、準備段階から専門家への質問内容まで、初心者の方にも分かりやすく体系的にご紹介します。記事の最後には、そのまま内見に持って行けるチェックリスト表もご用意していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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もくじ
内見前の準備

内見は「行き当たりばったり」で臨むと、限られた時間(多くの場合30分〜1時間程度)の中で確認すべきポイントを見落としてしまいます。事前準備をしっかり行うことで、内見の質は大きく変わります。
内見の目的を明確にする
内見に行く前に、まず「自分たちが住宅に何を求めているのか」を家族で話し合っておくことが大切です。
たとえば、以下のような項目を事前に整理しておくと、内見時の判断がぶれにくくなります。
- 〇 家族構成と将来の変化(子どもの成長、親との同居予定など)
- 〇 譲れない条件(駅からの距離、部屋数、日当たりなど)
- 〇 妥協できる条件(築年数、内装の古さなど)
- 〇 予算の上限とローンの返済計画
これは、レストランに行く前に「今日は何を食べたい気分か」を決めておくことに似ています。目的がはっきりしていないと、メニュー(物件情報)を見ても決められず、結局その場の雰囲気に流されて後悔する注文(契約)をしてしまう、ということになりかねません。
持ち物リスト(メジャー・スマホ・チェックシートなど)
内見当日に「あれを持ってくればよかった」と後悔しないよう、以下の持ち物を事前に準備しておきましょう。
| 持ち物 | 用途 |
|---|---|
| メジャー(巻き尺) | 家具や家電のサイズが部屋に収まるか確認するため |
| スマートフォン(カメラ機能) | 室内・外観・気になる箇所を撮影して後で比較するため |
| チェックリスト(本記事末尾に掲載) | 確認漏れを防ぐため |
| 筆記用具・メモ帳 | 気づいたことをその場でメモするため |
| 方位磁石アプリ | 日当たりの方角を正確に確認するため |
| 履き慣れた靴下(靴を脱ぐ物件用) | 足元の保護や、床を汚さずに内見するため |
| 懐中電灯(スマホのライトでも可) | 収納の奥や床下点検口など、暗い場所を確認するため |
特に見落としがちなのが「懐中電灯」です。クローゼットの奥や小屋裏収納など、照明が届きにくい場所はカビや傷みが隠れやすいポイントでもあるため、しっかり明るくして確認することをおすすめします。
内見に適した時間帯・天候
内見のタイミングによって、住宅の印象は大きく変わります。同じ物件でも、朝と夕方では日当たりの見え方がまったく異なりますし、晴れの日と雨の日でも受ける印象は変わってきます。
| タイミング | 確認できること |
|---|---|
| 平日の日中 | 昼間の日当たり、近隣の生活音(学校・工事音など) |
| 平日の夜 | 街灯の明るさ、夜間の周辺の静かさ、帰宅時の道の様子 |
| 休日の日中 | 近隣住民の生活音、公園や道路の混雑具合 |
| 雨の日 | 雨漏りの有無、周辺道路の水はけ、駐車場のぬかるみ |
理想を言えば、同じ物件を「平日と休日」「晴れの日と雨の日」など、複数回・異なる条件で内見することをおすすめします。一度きりの内見で受けた印象がすべてだと思い込むのは、たった一日の天気だけを見てその土地の気候を判断するようなもので、実態とズレが生じる可能性があるためです。
事前に確認しておくべき周辺情報
内見当日にすべてを確認しようとすると、時間が足りなくなってしまいます。以下の情報は、事前にインターネットの地図サービスやハザードマップで確認しておきましょう。
- 〇 最寄り駅・バス停までの距離とルート
- 〇 自治体が公開しているハザードマップ(洪水・土砂災害・地震のリスク情報)
- 〇 周辺の学校区(お子さんがいる場合)
- 〇 スーパーやコンビニ、病院の有無
これらを事前にチェックしておくことで、内見当日は「実際に自分の目で見なければ分からないこと」に時間を集中させることができます。
室内のチェックポイント
いよいよ室内の確認です。ここでは、写真では分かりにくい「体感」の部分を重点的にチェックしていきます。
日当たり・風通し
日当たりは、住み心地を大きく左右する要素です。間取り図に「南向き」と書かれていても、隣接する建物の高さや距離によっては、実際にはあまり日が入らないケースも珍しくありません。
内見時には、以下の点を確認しましょう。
- 〇 実際に部屋に立って、太陽の光がどこまで差し込むか
- 〇 隣の建物との距離(窓を開けたときに圧迫感がないか)
- 〇 窓を開けて、風がきちんと通り抜けるか(対角線上に窓があると風通しが良いとされています)
- 〇 マンションの場合は方角だけでなく「階数」も日当たりに影響することを念頭に置く
風通しは、部屋の空気の入れ替えに直結し、湿気やカビの発生しやすさにも関わってきます。窓が一方向にしかない部屋は、風の通り道がなく、空気がこもりやすい傾向にあります。これは、玄関しか出入り口がない家に、裏口から風を通す通路がないような状態をイメージすると分かりやすいかもしれません。
収納スペースの広さと使い勝手
収納は「広さ」だけでなく「使いやすさ」も重要なチェックポイントです。
| チェック項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 収納の奥行き・高さ | 布団や季節家電が収納できるかどうか |
| 収納の位置 | 各部屋からのアクセスのしやすさ |
| 換気の有無 | 湿気がこもってカビが発生しないか |
| クローゼットの扉の種類 | 開き戸か引き戸かで使い勝手が変わる |
収納スペースは、内見時に必ず扉を開けて中を確認しましょう。扉を閉めたままだと分かりませんが、中を開けてみるとカビ臭がしたり、湿気で壁紙が浮いていたりすることがあります。
水回り(キッチン・浴室・トイレ)の状態
水回りは、生活の質に直結するだけでなく、修繕コストが高額になりやすい部分でもあるため、特に念入りに確認する必要があります。
- 〇 担当者の許可を得て、使用可能な場合は水を出し、水圧や排水の状態を確認する
- 〇 浴室のカビや目地(タイルの継ぎ目)の劣化具合
- 〇 トイレの給水・排水がスムーズか
- 〇 換気扇を実際に回して、異音がしないか
- 〇 蛇口の下や排水管周りに水シミ(水漏れの跡)がないか
水回りの設備は、交換すると数十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。表面的なきれいさだけでなく、実際に「使ってみる」ことが失敗を防ぐカギになります。
コンセントの位置と数
コンセントは、入居後に「ここにもう1つあれば良かった」と後悔しやすいポイントの代表格です。
- 〇 各部屋のコンセントの数と位置
- 〇 テレビ・冷蔵庫・洗濯機などを置く場所にコンセントがあるか
- 〇 スマホやパソコンを充電する場所の近くにコンセントがあるか
- 〇 延長コードなしで家具の配置ができそうか、簡単にシミュレーションする
コンセントの位置は、家具のレイアウトを事前にイメージしながら確認すると、後悔を防ぎやすくなります。
内装の傷・汚れ・臭い
中古住宅の場合、内装の状態は特に丁寧にチェックしたいポイントです。
- 〇 壁紙の変色・シミ(雨漏りや結露の跡である可能性があります)
- 〇 床のきしみ・へこみ
- 〇 部屋に入った瞬間の臭い(カビ臭・タバコ臭・ペット臭など)
- 〇 窓のサッシ周りの結露やカビの跡
臭いは、リフォームで解消しきれない場合もあるため注意が必要です。人の嗅覚は数分でその場の臭いに慣れてしまう性質があるため、部屋に入った「最初の数秒」の印象を大切にしましょう。
騒音(隣室・上下階・外部音)
騒音は、実際に住んでみるまで気づきにくく、後悔の原因になりやすいポイントです。
- 〇 窓を閉めた状態・開けた状態、両方で外部の音を確認する
- 〇 マンションの場合、上下左右の部屋からの生活音が聞こえないか
- 〇 近くに幹線道路や線路、工場がないか
- 〇 壁や床の構造、遮音性能について担当者に確認する
騒音の感じ方には個人差がありますが、一般的に鉄筋コンクリート造は音が響きにくく、木造は音が伝わりやすいとされています。可能であれば、実際にその部屋で数分間静かに過ごし、周囲の生活音に耳を澄ませてみることをおすすめします。
建物のチェックポイント

室内だけでなく、建物そのものの状態も、住宅の寿命や将来かかる費用に大きく関わる重要なポイントです。特に中古住宅の場合は、念入りな確認が欠かせません。
築年数と耐震基準
日本の住宅は、1981年(昭和56年)6月に建築基準法の耐震基準が大きく改正されました。この基準改正の前後で、建物の耐震性能に違いがあるとされています。
| 基準の種類 | 適用時期 | 概要 |
|---|---|---|
| 旧耐震基準 | 1981年5月31日以前に建築確認を受けた建物 | 震度5強程度の地震で建物が倒壊しないことを想定した基準 |
| 新耐震基準 | 1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物 | 震度6強〜7程度の大地震でも倒壊・崩壊しないことを想定した基準 |
ただし、旧耐震基準の建物でも耐震補強が行われている場合があります。また、新耐震基準に適合していることだけで、建物の安全性が一律に保証されるわけではありません。建築確認を受けた時期や耐震診断、耐震改修の履歴などを確認しましょう。
外壁・屋根の劣化状況
外壁や屋根は、建物を雨風から守る「鎧」のような役割を果たしています。この鎧に傷みがあると、建物内部にまで雨水が浸入し、大掛かりな修繕が必要になることがあります。
- 〇 外壁にひび割れ(クラック)がないか
- 〇 外壁の塗装が剥がれていないか、色あせが激しくないか
- 〇 屋根の瓦やスレートにずれ・破損がないか(遠目からの確認で構いません)
- 〇 雨どい(屋根の雨水を排水する管)が壊れていたり、外れていたりしないか
外壁のひび割れは、髪の毛程度の細さであれば経年による自然なものであることが多いですが、幅が広く深いひび割れは、雨水の浸入経路になる可能性があるため注意が必要です。
共用部分の管理状態(マンションの場合)
マンションを検討している場合、専有部分(自分の部屋)だけでなく、共用部分の管理状態を確認することが非常に重要です。共用部分の管理状態は、そのマンション全体の「管理力」を映す鏡のようなものだからです。
- 〇 エントランスや廊下、階段の清掃が行き届いているか
- 〇 掲示板に貼られているお知らせの内容や更新頻度
- 〇 駐輪場・ゴミ置き場が整理整頓されているか
- 〇 管理員が常駐しているか、巡回頻度はどれくらいか
たとえ専有部分がどれだけきれいにリフォームされていても、共用部分の管理がずさんな場合、マンション全体の資産価値が将来的に下がっていく可能性があります。共用部分は、いわば「マンションの顔」であり、住民全体の意識の表れでもあるのです。
耐震性・断熱性能
近年の新築住宅では、断熱性能の高さも重視されるようになってきています。断熱性能が低い住宅は、夏は暑く冬は寒いだけでなく、光熱費(電気代やガス代)がかさんでしまう原因にもなります。
- 〇 窓が複層ガラス(ペアガラス)になっているか、内窓を設置した二重窓になっているか
- 〇 壁や床に断熱材が使用されているか(図面や仕様書で確認)
- 〇 実際に室内に入ったときの体感温度(外気温との差を意識する)
断熱性能は、家全体を「魔法瓶」のような状態に保てるかどうかに関わってきます。魔法瓶の保温性が高いほど、外の気温に左右されにくく、少ないエネルギーで快適な温度を保てるのと同じように、断熱性能の高い住宅は冷暖房の効率が良く、結果として家計にもやさしい住まいになります。
シロアリ・雨漏りの痕跡
シロアリ被害や雨漏りは、建物の骨組みに関わる重大な問題に発展することがあるため、見逃せないポイントです。
- 〇 天井や壁の隅に、茶色っぽいシミがないか(雨漏りの痕跡の可能性)
- 〇 床を歩いたときに、フカフカとした不自然な柔らかさがないか(シロアリ被害の可能性)
- 〇 床下点検口がある場合、可能であれば覗いてみる
- 〇 家の周りの木材(ウッドデッキや木製フェンスなど)に、蟻道(ぎどう、シロアリが移動するために作るトンネル状の通り道という意味)がないか
これらは専門的な知識がないと判断が難しい場合も多いため、少しでも気になる痕跡を見つけた場合は、次の章で解説する「不動産会社への質問」でしっかり確認するか、必要に応じてホームインスペクション(住宅診断士による第三者検査という意味)の利用を検討することをおすすめします。
周辺環境
どれだけ室内や建物の状態が良くても、周辺環境が生活スタイルに合っていなければ、暮らしにくさを感じてしまいます。住宅は「建物」だけでなく「立地」も含めてワンセットで考えることが大切です。
交通アクセス(駅・バス停までの距離)
不動産の広告に記載されている「駅徒歩〇分」という表示は、不動産広告の表示ルールでは、「道路距離80メートルにつき1分」として計算されます。しかし、この計算には信号待ちの時間や坂道の傾斜は考慮されていません。
- 〇 実際に自分の足で、駅やバス停まで歩いてみる
- 〇 信号や踏切での待ち時間を体感する
- 〇 坂道や歩道の有無、街灯の明るさなど、歩きやすさを確認する
- 〇 通勤・通学時間帯の混雑状況も可能であれば確認する
広告の「徒歩〇分」はあくまで目安であり、実際の体感時間とは差が生まれることも多いため、必ず自分の足で歩いて確かめることをおすすめします。
生活利便施設(スーパー・病院・学校)
日々の暮らしやすさは、周辺にどのような施設があるかによって大きく変わります。
| 施設の種類 | 確認するポイント |
|---|---|
| スーパー・コンビニ | 営業時間、品揃え、価格帯 |
| 病院・クリニック | 内科・小児科など必要な診療科があるか |
| 学校・保育園 | 通学路の安全性、距離 |
| 公園・緑地 | 子どもの遊び場、散歩コースの有無 |
| 銀行・郵便局 | 日常的な手続きのしやすさ |
これらの施設は、地図アプリで存在を確認するだけでなく、実際にその場所まで歩いてみることで、道の安全性や実際の距離感をより正確に把握することができます。
治安・防犯面
治安の良し悪しは、数字だけでは把握しきれない部分もありますが、以下のような客観的な情報や現地の様子から、ある程度の傾向をつかむことができます。
- 〇 各都道府県警察が公開している犯罪発生マップ(インターネットで確認可能)
- 〇 夜間に街灯が十分にあるか、暗い路地が多くないか
- 〇 空き家や、管理が行き届いていない建物が周辺に多くないか
- 〇 交番や防犯カメラの有無
平日の昼間だけでなく、夜間に一度その地域を歩いてみることで、昼間には気づかなかった雰囲気の変化に気づくことができる場合があります。
将来の開発計画・地域の変化
現在の周辺環境だけでなく、将来的にその地域がどのように変化していく予定なのかも、重要な判断材料になります。
- 〇 自治体の都市計画情報(新しい道路、鉄道、再開発計画の有無)
- 〇 近隣の空き地や更地に、将来どのような建物が建つ予定か
- 〇 人口動態(その地域の人口が増加傾向か減少傾向か)
これらの情報は、市区町村の役所やホームページで公開されている都市計画図などから確認することができます。今は静かな地域でも、数年後には近くに大きな道路ができて交通量が増える、といった変化が起こる可能性もあるため、長期的な視点を持つことが大切です。
不動産会社に聞くこと
内見だけでは分からない情報も数多くあります。特に中古住宅の場合、目に見えない部分の情報こそ、不動産会社の担当者に積極的に質問することが大切です。

国土交通省「既存住宅市場の整備・活性化に向けて」(資料2)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001849549.pdf
掲載元ページ(既存住宅市場の整備・活性化懇談会 配布資料)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000291.html
上のグラフは、国土交通省の資料をもとに、消費者が中古住宅の購入時にどのような点を不安に感じているかを示したものです。設備の老朽化や耐震性、隠れた不具合への不安が上位を占めていることが分かります。これらの不安は、いずれも「見た目だけでは判断できない部分」であり、だからこそ担当者への質問がとても重要な意味を持つのです。
物件の履歴(過去の修繕・事故物件かどうか)
物件の過去の経歴は、住み始めてからの安心感に直結する情報です。
- 〇 過去にどのような修繕・リフォームが行われてきたか(時期・内容・費用)
- 〇 給湯器やエアコンなど設備の交換時期
- 〇 過去に雨漏りや浸水、火災などのトラブルがなかったか
- 〇 いわゆる「事故物件」に該当するような事情がないか
- ※「事故物件」には法律上の明確な定義はなく、告知の要否は個別の事情によって異なります。
これらすべてが一律に重要事項説明の対象になるわけではありませんが、購入の判断に影響する可能性がある重要な情報です。売主から提出された告知書や修繕履歴、建物状況調査の実施状況などを確認し、気になる点は担当者に質問しましょう。
管理費・修繕積立金の今後の見通し
マンションの場合、月々の管理費や修繕積立金は、住宅ローンの返済額と合わせて「毎月かかる固定費」として長期的に考える必要があります。
| 質問項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 現在の管理費・修繕積立金の金額 | 毎月の支出を正確に把握するため |
| 修繕積立金の値上げ予定の有無 | 将来的な負担増を見込んでおくため |
| 長期修繕計画の内容 | 大規模修繕がいつ、どの程度の規模で行われる予定か |
| 修繕積立金の積立総額と不足の有無 | マンション全体の資金繰りに問題がないか |
修繕積立金は、いわば「マンションという建物のための貯金」です。この貯金が十分に貯まっていないマンションでは、将来、突然大きな金額の一時金を求められる可能性もあるため、事前の確認が欠かせません。
契約条件・値引き交渉の余地
最後に、契約条件に関する質問も忘れずに行いましょう。
- 〇 価格交渉の余地があるかどうか
- 〇 引き渡しの時期(いつから住めるのか)
- 〇 契約時に必要な諸費用の内訳(仲介手数料、登記費用など)
- 〇 住宅ローンの審査に落ちた場合の契約解除条件(住宅ローン特約という意味)
- 〇 設備の不具合が見つかった場合の保証(契約不適合責任という意味)の範囲
特に「契約不適合責任」は、契約後に設備の不具合が発覚した場合、売主にどこまで責任を求められるかを定める重要な取り決めです。中古住宅の場合、この責任の範囲や期間が限定されているケースも多いため、契約前に必ず書面で確認しておきましょう。
まとめ

住宅の内見は、単に「部屋の広さや雰囲気を見る場」ではありません。事前準備から室内・建物・周辺環境の確認、そして不動産会社への質問まで、一つひとつのステップを丁寧に積み重ねることで、購入後の後悔を大きく減らすことができます。
内見は、いわば「結婚前のお付き合い」のようなものです。表面的な印象だけで決めるのではなく、時間をかけて様々な角度から相手(住宅)を知ることで、長く付き合える(住み続けられる)かどうかを見極めることができます。
最後に、今回ご紹介した20のチェックポイントを一覧表にまとめました。実際の内見の際は、この表を印刷するかスマートフォンに保存して、ぜひ活用してください。
内見チェックリスト一覧
| 確認欄 | チェック項目 |
|---|---|
| ☐ | 内見の目的(希望条件)の整理 |
| ☐ | 持ち物(メジャー・ライトなど)の準備 |
| ☐ | ハザードマップの事前確認 |
| ☐ | 日当たり・風通し |
| ☐ | 収納スペースの広さ・使い勝手 |
| ☐ | 水回り(キッチン・浴室・トイレ) |
| ☐ | コンセントの位置と数 |
| ☐ | 内装の傷・汚れ・臭い |
| ☐ | 騒音(隣室・上下階・外部音) |
| ☐ | 築年数と耐震基準 |
| ☐ | 外壁・屋根の劣化状況 |
| ☐ | 共用部分の管理状態(マンション) |
| ☐ | 断熱性能 |
| ☐ | シロアリ・雨漏りの痕跡 |
| ☐ | 交通アクセス |
| ☐ | 生活利便施設 |
| ☐ | 治安・防犯面 |
| ☐ | 将来の開発計画 |
| ☐ | 物件の履歴・事故物件の有無 |
| ☐ | 管理費・修繕積立金の見通し、契約条件 |
住宅選びに「完璧な物件」はなかなか存在しません。しかし、今回ご紹介したポイントを事前に理解し、内見時に一つずつ丁寧に確認していくことで、ご自身とご家族にとって「納得のいく選択」に近づけることは間違いありません。この記事が、皆さまの住宅探しの一助となれば幸いです。
住宅の内見では、限られた時間の中で、室内・建物・周辺環境を確認する必要があります。気になる物件がある方や、内見時に何を確認すればよいか迷っている方は、すまる株式会社までお気軽にご相談ください。
今回の内容を踏まえて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
■ 相模原市での家探しについて知りたい方
相模原市で家を購入するなら?失敗しない完全ガイド
■ 家の購入について知りたい方
家を購入する流れをわかりやすく解説|物件探しから引渡しまで
■ 住宅購入の諸費用について知りたい方
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